屋根からパキパキ・ミシミシ音がする原因とは?
こんにちは、板橋区・練馬区で屋根工事・外壁塗装を行っている大谷建装工業です。
夜になって静かになると、屋根や天井のあたりから「パキッ」「ミシミシ」「ピシッ」という音が聞こえる。
特に強い風が吹いているわけでもないのに音がすると、
「屋根が壊れかけている?」
「屋根材が外れそうになっている?」
「このまま放置して雨漏りしない?」
と心配になる方もいると思います。
しかし、屋根付近から聞こえる音のすべてが屋根の故障を意味するわけではありません。
屋根材や板金、木材などは気温の変化によってわずかに膨張・収縮するため、その動きによって音が発生することがあります。
一方で、強風時にだけ大きな音がする場合や、以前はしなかった音が突然発生するようになった場合には、棟板金など屋根部材の固定状態を確認した方がよいケースもあります。
この記事は専門家が監修しています

監修者:大谷建装工業株式会社 代表取締役
大谷 雄二
東京都板橋区・練馬区・豊島区エリアを中心に、
外壁塗装・屋根工事・雨漏り修理を手がける地域密着の専門業者。
長年にわたり住宅メンテナンスの現場に携わり、
戸建住宅・公共施設の修繕工事を多数監修。
本記事は、実際の施工経験および専門的知見をもとに
内容確認・監修を行っています。
▶ 保有資格
・1級建築塗装作業技能士
・1級建築施工管理技士
・有機溶剤作業主任者
※記事内容は監修者による確認を経て公開しています。
【結論】パキパキ・ミシミシ音だけで屋根の異常とは判断できない
結論からいうと、屋根からパキパキ・ミシミシ音がするからといって、すぐに屋根が壊れているとは限りません。
特に、昼から夜にかけて気温が大きく変化するときに発生する音は、金属や木材などの膨張・収縮によって起きている可能性があります。
ただし、強風時にバタバタ・ガタガタという大きな音がする、音が以前より明らかに増えた、屋根材や板金の浮きが見えるといった場合は、一度屋根の状態を確認した方がよいでしょう。
屋根から音がするときの緊急度は?
屋根から音がする場合は、「どんな音なのか」「いつ鳴るのか」を確認すると原因を考えやすくなります。
| 緊急度 | 症状 | 対応 |
|---|---|---|
| 高い | 強風時に板金などが大きくバタつく/屋根材や板金の浮き・脱落が見える | 早めに点検を検討 |
| やや高い | 以前なかった音が突然発生/風のたびにガタガタする | 固定状態などを確認 |
| 中程度 | 季節や気温によって音の頻度が変わる | 発生条件を記録し、気になる場合は点検 |
| 低め | 昼夜の気温差が大きいときだけ小さなパキッという音がする | 膨張・収縮による音の可能性。ほかの異常がないか経過確認 |
屋根から音がする主な原因
屋根周辺から聞こえる音には、さまざまな原因があります。
- 屋根材や板金の熱による膨張・収縮
- 野地板や垂木など木材の伸縮
- 棟板金など金属部材の動き
- 風による屋根部材の振動
- 雨どい・アンテナなど屋根周辺部材の振動
- 屋根裏にある木材・配管などからの音
- 住宅そのものの温度変化による音
音だけで原因を特定するのは難しいため、発生する時間帯や天候なども合わせて確認します。
原因① 屋根材や板金の熱による膨張・収縮
屋根から聞こえる「パキッ」「ピシッ」といった音で考えられる原因の一つが、温度変化による部材の膨張・収縮です。
屋根は住宅の中でも特に日射を受けやすい部分です。
晴れた日には屋根表面の温度が上昇し、夕方から夜になると徐々に温度が下がります。
材料は温度変化によってわずかに伸び縮みします。
特に金属は温度による寸法変化が起こるため、板金同士の接合部や固定部分などで動きが生じたときに音が発生することがあります。
そのため、
- 晴れた日の夕方から夜
- 朝、日が当たり始めた時間
- 昼夜の気温差が大きい季節
などに音が出るのであれば、温度変化との関係を確認してみましょう。
原因② 野地板・垂木など木材の伸縮
屋根は屋根材だけでできているわけではありません。
屋根材の下には野地板があり、それを垂木などの木材が支えています。
木材は周囲の温度や湿度によって、わずかに伸縮します。
乾燥や吸湿によって木材が動いたとき、接合部分などから「ミシッ」「パキッ」という音が聞こえることがあります。
特に静かな夜は、日中なら気にならない程度の小さな音でも大きく感じることがあります。
そのため、音がするだけで「野地板が腐っている」「屋根が崩れる」と判断することはできません。
ただし、雨漏りや結露によって木材が長期間湿った状態になっている場合は別の問題になります。
屋根裏に雨染みやカビ、木材の変色などがある場合は、音とは別にその原因を確認した方がよいでしょう。
原因③ 棟板金など金属部材が動いている
スレート屋根などでは、屋根の頂部に棟板金が施工されています。
棟板金も金属であるため、温度変化によって伸縮します。
この程度の動きによる音であれば必ずしも異常ではありません。
しかし、棟板金の固定状態に問題があり、風を受けることで実際に板金が大きく動いている場合は注意が必要です。
固定力が低下した棟板金では、強風を受けたときに、
- カタカタ
- ガタガタ
- バタバタ
といった音が発生することがあります。
棟板金が大きく浮いている状態を放置すると、強風によってさらに変形したり、外れたりする可能性もあります。
原因④ 強風による屋根材や部材の振動
風が吹いているときだけ音がするのであれば、風によって何らかの部材が振動している可能性を考えます。
ただし、音の発生源は屋根材とは限りません。
屋根周辺には、
- 棟板金
- 軒先板金
- 雨どい
- アンテナ
- アンテナ線
- 換気フード
など、風の影響を受ける部材があります。
たとえばアンテナ線が外壁や屋根周辺の部材へ当たり、風が吹くたびに音がしていることもあります。
室内から聞いていると音が建物内部を伝わるため、「屋根材が鳴っている」と感じても、実際には別の部材だったということがあります。
原因⑤ 金属屋根特有の温度変化による音
ガルバリウム鋼板などを使用した金属屋根では、金属そのものが温度変化の影響を受けます。
日中に日射を受けて温度が上昇し、夕方から夜にかけて冷えていく過程で金属が収縮します。
屋根材は固定されていますが、材料がまったく動かないわけではありません。
施工方法や屋根形状などによっては、伸縮するときに小さな音が発生することがあります。
特に金属屋根へリフォームしたあと、以前のスレート屋根では気にならなかった音が聞こえるようになることも考えられます。
ただし、金属屋根だから必ず音がするという意味ではありません。
また、強風時の大きなバタつき音については、単なる熱伸縮とは分けて考える必要があります。
原因⑥ 雨どいが音の発生源になっていることもある
「屋根から音がする」と思って調べてみると、雨どいが原因だったということも考えられます。
軒どいや竪どいは建物の外周に取り付けられているため、風を受けます。
固定金具の状態などによっては、風が吹いたときに雨どいがわずかに動いて音を発生させる場合があります。
また、雨どいに落ち葉やゴミなどがたまっている場合、風によって動いて音がすることもあります。
音が軒先付近から聞こえる場合は、屋根だけでなく雨どいの状態も確認するとよいでしょう。
原因⑦ アンテナや屋根上設備から音がしている
屋根にはテレビアンテナなどが設置されている住宅があります。
アンテナ本体や支線、配線などが風によって振動すると、その振動が屋根へ伝わり、室内では屋根から音がしているように聞こえることがあります。
特に、
- 風の強い日だけ鳴る
- 一定方向から風が吹くと鳴る
- カタカタという細かい音が続く
場合は、屋根上設備も確認対象になります。
アンテナが大きく傾いている場合などは、落下の危険もあるため無理に自分で屋根へ上らず、専門業者へ確認を依頼しましょう。
原因⑧ 屋根ではなく建物そのものから音がしている場合もある
音の発生源を室内から正確に特定するのは意外と難しいものです。
住宅は柱・梁・屋根などがつながっているため、ある場所で発生した振動が別の場所へ伝わります。
そのため、天井付近から音が聞こえていても、必ずしも屋根材そのものから発生しているとは限りません。
木造住宅では、温度や湿度の変化によって木材が伸縮し、接合部などで音が発生することもあります。
「屋根から聞こえる」という情報だけで屋根工事が必要だと決めるのではなく、音が発生する条件を確認することが大切です。
音の種類から考えられる原因
音だけで原因を断定することはできませんが、どのような音がしているのかを整理すると調査の手がかりになります。
| 聞こえる音 | 考えられること |
|---|---|
| パキッ・ピシッ | 金属・木材などの膨張や収縮 |
| ミシッ・ミシミシ | 木材など建物部材の動き |
| カタカタ | 板金・アンテナ・配線などの振動 |
| ガタガタ | 固定部材の状態を確認 |
| バタバタ・バタン | 板金などが風で大きく動いていないか確認 |
音そのものよりも、「どんな天候・時間帯で発生するか」を一緒に確認することが重要です。
時間帯で原因を絞り込めることもある
音が発生する時間帯を記録すると、原因を考えるヒントになります。
| 発生するタイミング | 確認したいこと |
|---|---|
| 朝、日が当たり始めるころ | 屋根材・板金などの温度上昇 |
| 夕方~夜 | 温度低下による収縮 |
| 風が強いとき | 板金・雨どい・アンテナなどの振動 |
| 雨が降っているとき | 雨粒・雨どい・屋根周辺部材など |
| 天候に関係なく頻繁 | 屋根以外の建物部材も含めて確認 |
「最近急に音がするようになった」場合は少し注意
以前から何年も同じ条件で同じような音がしているのであれば、その住宅特有の温度変化による音である可能性も考えられます。
一方で、これまでまったく聞こえなかったのに、最近になって突然大きな音がするようになった場合は少し注意が必要です。
特に、
- 台風や強風のあとから音が始まった
- 屋根工事をしてから音がするようになった
- 風が吹くたびに同じ場所から音がする
- 以前より音が大きくなっている
- 地上から見ても板金が浮いているように見える
といった場合は、屋根部材の状態を確認した方がよいでしょう。
台風などで板金がわずかに浮き、その後風を受けるたびに振動している可能性なども考えられます。
屋根塗装をしたあとに音がするようになった場合
屋根塗装後に音が気になるようになった場合、「塗装が原因では?」と心配になるかもしれません。
しかし、屋根塗装そのものがすべての音の原因になるわけではありません。
塗装工事では足場を設置して屋根全体を確認するため、屋根材や板金などに補修を行っていることもあります。
工事後から明らかに新しい音が発生し、その状態が続いているのであれば、施工会社へ状況を伝えて確認してもらうとよいでしょう。
その際は、
- いつから音が始まったか
- どんな音なのか
- どのあたりから聞こえるか
- 風があるときだけなのか
- 朝・昼・夜のどの時間帯なのか
などを伝えると状況を把握しやすくなります。
カバー工法後に音が気になる場合
屋根カバー工法では、既存屋根の上へ新しい防水シートや金属屋根材などを施工します。
そのため、工事前とは屋根の構成が変わります。
金属屋根材は温度変化によって伸縮するため、条件によっては工事前には気付かなかった音を感じることがあります。
ただし、カバー工法後に強風時だけ大きくバタつく、特定部分から異常に大きな音がするといった場合は、施工会社へ確認してもらった方がよいでしょう。
「金属屋根だから音がして当然」と決めつけず、音の種類と発生条件を確認することが重要です。
音と一緒に確認したい屋根の異常
屋根から音がしている場合は、音だけでなくほかの症状がないかも確認してみましょう。
- □ 棟板金が浮いて見えないか
- □ 屋根材がずれていないか
- □ 屋根材が割れていないか
- □ 軒先の板金に変形がないか
- □ 雨どいが外れかけていないか
- □ アンテナが傾いていないか
- □ 台風後から音が始まっていないか
- □ 天井や屋根裏に雨染みがないか
- □ 屋根裏が不自然に湿っていないか
音以外にもこうした異常が見つかった場合は、一度点検を検討するとよいでしょう。
スマートフォンで音を録音しておくと調査の手がかりになる
屋根の音で困るのが、業者が点検に来たときには音がしないことです。
たとえば「夜だけ鳴る」「強風のときだけ鳴る」という症状は、現地調査の時間に再現できないことがあります。
可能であれば、音がしているときに室内の安全な場所からスマートフォンで動画や音声を記録しておくと役立ちます。
- 音そのものの録音・動画
- 音がした日時
- 天候
- 風の強さ
- 音が聞こえた場所
- どのくらいの時間続いたか
「風速○m/s」まで調べる必要はありません。
「かなり風が強かった」「晴れていて夕方に鳴った」など、分かる範囲で記録するだけでも手がかりになります。
自分で屋根へ上って確認するのは避ける
音が気になると、「どこが動いているのか自分で屋根へ上って確認しよう」と考える方もいるかもしれません。
しかし、屋根へ上るのは危険です。
特に音が強風時に発生している場合、そのタイミングで屋根へ上ることは絶対に避けてください。
また、スレート屋根では経年劣化した屋根材を踏むことで割ってしまうこともあります。
訪問業者に「音がするから屋根が危険」と言われたら?
屋根の音が気になっているときに、「板金が浮いている」「すぐ工事しないと危険」と言われると不安になるものです。
しかし、屋根から音がするという情報だけで、工事内容まで決めることはできません。
まずは、
- どの部材に問題があるのか
- どのような状態なのか
- 写真で確認できるか
- 音とその不具合に関係があるのか
を確認しましょう。
その場ですぐ契約する必要はありません。
特に「近所で工事をしていて屋根が浮いているのが見えた」など突然訪問してきた業者から指摘された場合は、普段依頼している会社や地域の屋根・塗装業者などへ改めて確認してもらう方法もあります。
屋根から音がしたら塗装が必要?
「屋根から音がする=屋根塗装が必要」という関係ではありません。
屋根塗装は、塗装可能な屋根材の表面を保護するためのメンテナンスです。
棟板金が浮いて音を出しているのであれば、必要なのは板金の状態に応じた補修です。
アンテナが原因ならアンテナ周辺を確認します。
木材や金属の自然な伸縮による音であれば、そもそも屋根塗装によって解決する問題ではない可能性があります。
点検を検討した方がよいケース
屋根から小さな音がするだけで、すぐに点検が必要とは限りません。
一方で、次のような場合は一度状態を確認しておくとよいでしょう。
- 今までなかった音が突然するようになった
- 台風や強風のあとから音が始まった
- 風が吹くたびにガタガタ・バタバタする
- 音が徐々に大きくなっている
- 屋根や板金の浮きが地上から見える
- アンテナが傾いている
- 雨漏りや天井の雨染みも発生している
- 長期間屋根の点検をしていない
特に「強風後から突然」「風に合わせて大きくバタつく」という場合は、熱による伸縮とは別の問題を考えた方がよいでしょう。
よくある質問
Q.夜になると屋根からパキパキ音がします。故障ですか?
必ずしも故障とは限りません。日中に温められた金属や木材などが夜間の温度低下によって収縮し、音が発生している可能性があります。ただし、大きな音やほかの異常がある場合は点検を検討しましょう。
Q.屋根からミシミシ音がします。屋根が壊れる前兆ですか?
音だけでは判断できません。木材の伸縮などでもミシミシという音が発生することがあります。音が急に大きくなった、建物に目立った変形があるなどの場合は状態を確認してください。
Q.風が吹くと屋根からガタガタ音がします。
棟板金、雨どい、アンテナ、配線などが振動している可能性があります。特に強風後から突然発生した場合は、屋根周辺の部材が浮いたり固定状態が変化したりしていないか確認するとよいでしょう。
Q.金属屋根は音が鳴りやすいですか?
金属は温度によって伸縮するため、その動きによって音が発生することはあります。ただし、すべての金属屋根で気になる音が発生するわけではありません。強風時の大きなバタつき音については別途状態を確認します。
Q.屋根塗装をすると音は止まりますか?
音の原因によります。熱伸縮や棟板金、アンテナなどが原因の場合、屋根塗装だけでは解決しません。まず原因を確認することが重要です。
Q.雨漏りと屋根の音は関係がありますか?
音がすること自体が雨漏りを意味するわけではありません。ただし、板金などの不具合と雨水浸入が同時に起きているケースも考えられるため、雨染みなどがある場合は合わせて調査します。
Q.音がするときの動画は撮った方がいいですか?
可能であればおすすめします。点検時に症状が再現しないことも多いため、音の種類や発生した時間、天候などが分かると原因を考える手がかりになります。
まとめ
屋根から「パキパキ」「ミシミシ」という音が聞こえても、それだけで屋根が壊れているとは限りません。
屋根材、板金、野地板、垂木などは温度や湿度の変化によってわずかに伸縮します。
特に昼夜の温度差が大きいときは、こうした材料の動きによって小さな音が発生することがあります。
また、室内から聞いていると音の発生場所を正確に判断しにくく、実際には雨どいやアンテナなどが原因になっていることもあります。
- パキパキ・ミシミシ・ガタガタなど、どんな音なのか
- 朝・昼・夜のいつ発生するのか
- 晴天時でも鳴るのか
- 風が吹いたときだけ鳴るのか
- 台風や強風のあとから始まっていないか
- 音が以前より大きくなっていないか
- 板金や屋根材に目立った浮きがないか
- 雨漏りなど別の症状がないか
特に、強風時に「ガタガタ」「バタバタ」と大きな音がする場合や、台風後から突然音が始まった場合は、棟板金など屋根周辺部材の状態を確認した方がよいケースがあります。
反対に、晴れた日の夕方から夜に小さな「パキッ」という音がするなど、気温の変化と連動している場合は、材料の膨張・収縮による音の可能性もあります。
そして、音がするからといって屋根塗装が必要とは限りません。
屋根塗装、板金補修、アンテナの調整など、必要な対応は原因によってまったく異なります。
「屋根から音がする」という症状だけで工事方法を決めず、まずは「いつ・どんな音が・どのような条件で発生しているのか」を整理し、必要に応じて屋根の状態を確認することが大切です。
大谷建装工業では現地調査・お見積りを無料で行っておりますので、お気軽にご相談ください。
公共事業にも積極的に取り組んでおり、令和7年度において区内優良建設事業者に選ばれました。

直近10年間で、令和2年と令和7年の2度、褒章されております。
また、大谷建装工業では現地調査を行った後に、カラーシュミレーションにて施工後のイメージをお伝えすることも可能です。
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