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スレート屋根の縁切りが不十分なときの症状

2026.01.19

こんにちは、板橋区・練馬区の屋根工事専門の大谷建装工業です。

スレート屋根の塗装工事において、見落とされがちでありながら非常に重要な工程が「縁切り」です。

縁切りが不十分なまま塗装が完了してしまうと、見た目はきれいでも、内部では深刻なトラブルが進行しているケースがあります。

実際、雨漏り相談の中には「塗装後しばらくしてから発生した」という例も少なくありません。

この記事では、スレート屋根の縁切りが不十分なときに起こる具体的な症状を中心に、

その原因や劣化のメカニズム、放置した場合のリスク、適切な対策について専門的な視点で詳しく解説します。


スレート屋根における「縁切り」とは何か

スレート屋根は、1枚1枚の屋根材を上下に重ねて施工されています。

この重なり部分には、雨水を排出するためのわずかな隙間がもともと設計されています。

この隙間があることで、万が一屋根材の下に水が入り込んでも、

毛細管現象を防ぎながら下へと排水される仕組みになっています。

しかし、屋根塗装を行う際に塗料がこの隙間まで埋めてしまうと、

屋根本来の排水機能が失われてしまいます。この状態を防ぐために行う作業が「縁切り」です。

縁切りは単なる仕上げ作業ではなく、雨漏りを防ぐための重要な防水調整工程といえます。

タスペーサー


縁切りが不十分な状態とは

縁切りが不十分な状態とは、以下のようなケースを指します。

  • 塗装後、屋根材同士が塗膜で完全に密着している

  • 重なり部分に隙間がほとんど見られない

  • 縁切り作業自体を行っていない、もしくは一部のみ

特に注意が必要なのは、「見た目では判断しづらい」という点です。

屋根の上から見るときれいに仕上がっていても、内部では水の逃げ場がなくなっていることがあります。


縁切り不十分で現れる代表的な症状

雨漏りが発生する

最も深刻な症状が雨漏りです。縁切りがされていないと、屋根材の下に入り込んだ雨水が排出されず、内部に滞留します。

その結果、防水紙を越えて室内へと水が侵入するリスクが高まります。

この雨漏りは、

  • 台風や強風を伴う雨の後

  • 長時間降り続く雨の後

に発生しやすく、「施工直後ではなく数か月〜数年後に起こる」点が特徴です。


防水紙の劣化が急速に進む

スレート屋根の防水性能は、屋根材そのものよりも内部の防水紙に大きく依存しています。

縁切り不良によって水が滞留すると、防水紙が常に湿った状態となり、本来の耐久年数よりも早く劣化が進みます。

防水紙が破れたり縮んだりすると、屋根材が健全でも雨漏りが発生する可能性が高くなります。


野地板の腐食

防水紙のさらに下には、屋根を支える下地材である野地板があります。

縁切り不十分による水分滞留が続くと、野地板にまで湿気や水分が伝わり、腐食が進行します。

野地板が腐ると、

  • 屋根材を固定する力が弱まる

  • 強風時に屋根材が浮く、剥がれる

  • 大規模な補修や葺き替えが必要になる

など、工事規模が一気に大きくなる恐れがあります。


塗膜の膨れ・剥がれ

縁切りが不十分な屋根では、内部に溜まった水分が蒸発する際に逃げ場を失い、塗膜を内側から押し上げます。

その結果、

  • 塗膜の膨れ

  • 塗膜の浮き

  • 部分的な剥がれ

といった症状が現れることがあります。

これは「塗料の品質が悪い」のではなく、施工工程の問題であるケースがほとんどです。


苔・カビの再発が早い

水分が滞留しやすい屋根は、表面が乾きにくくなります。

その結果、塗装後まもなく苔やカビが再発することがあります。

「高耐久塗料を使ったのに、数年で苔が生えた」という場合、

縁切り不足が原因となっていることも少なくありません。


なぜ縁切り不足が起こるのか

縁切り工程の重要性が軽視されている

縁切りは、手間がかかるうえに見た目では分かりにくいため、

工程として省略されてしまうことがあります。特に価格重視の工事では、このようなケースが起こりがちです。


タスペーサーを使用していない

現在では、縁切りを確実に行うために「タスペーサー」という部材を使用するのが一般的です。

しかし、

  • コスト削減

  • 施工時間短縮

を理由に、タスペーサーを使用しない業者も存在します。


塗料の塗り過ぎ

下塗り・中塗り・上塗りを重ねる際、重なり部分まで塗料を厚く塗り過ぎてしまうと、

隙間が完全に塞がれてしまいます。適切な塗布量管理も、縁切りには欠かせない要素です。


縁切り不十分かどうかを見分けるポイント

一般の方が屋根に登って確認するのは危険ですが、以下のようなサインがあれば注意が必要です。

  • 塗装後に雨漏りが発生した

  • 小屋裏に湿気やカビ臭がある

  • 屋根塗装後、塗膜の膨れが出てきた

  • 雨上がりでも屋根がなかなか乾かない

これらが重なる場合、縁切り不良の可能性が考えられます。


縁切り不良を防ぐ正しい対策

タスペーサーによる縁切り

現在の主流は、タスペーサーを使用した縁切りです。

塗装前または下塗り後に屋根材の重なり部分へ差し込むことで、塗装後も確実な隙間を確保できます。

手作業によるカッター縁切りと比べ、

  • 施工ムラが少ない

  • 屋根材を傷めにくい

  • 仕上がりが安定する

といったメリットがあります。


屋根の状態に応じた施工判断

屋根材の劣化が進んでいる場合、縁切り作業自体が屋根材の破損につながることもあります。

その場合は、塗装ではなくカバー工法や葺き替えを検討する判断も重要です。


縁切り不足を放置するとどうなるか

縁切り不足は、初期段階では目立った症状が出ないことも多く、気付いたときには大きな被害に発展しているケースが少なくありません。

  • 小規模補修で済んだはずの工事が大規模化する

  • 修繕費用が高額になる

  • 屋根だけでなく建物全体の寿命を縮める

こうした事態を防ぐためにも、縁切りの重要性を理解した施工が不可欠です。


まとめ

スレート屋根の縁切りは、見えない部分で屋根の寿命を左右する非常に重要な工程です。

縁切りが不十分なまま塗装を行うと、

雨漏りや防水紙の劣化、野地板の腐食など、深刻なトラブルにつながる可能性があります。

屋根塗装を検討する際は、

  • 縁切りを行うかどうか

  • タスペーサーを使用するか

  • 屋根の状態に合った工事か

といった点をしっかり確認することが大切です。

目に見えない工程こそが、長く安心して住み続けられる住まいづくりの鍵となります。

大谷建装工業では現地調査・お見積りを無料で行っておりますので、お気軽にご相談ください。

公共事業にも積極的に取り組んでおり、令和7年度において区内優良建設事業者に選ばれました。

優良建設事業者 褒章 賞状 褒状 賞状

直近10年間で、令和2年と令和7年の2度、褒章されております。

また、大谷建装工業では現地調査を行った後に、カラーシュミレーションにて塗り替え後のイメージをお伝えすることも可能です。

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それではまた。

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