屋根からパキパキ・ミシミシ音がする原因とは?
2026.09.08
こんにちは、板橋区・練馬区で屋根工事・外壁塗装を行っている大谷建装工業です。
夜になって静かになると、屋根や天井のあたりから、
「パキッ」
「ミシミシ……」
「ピキッ、パキッ」
といった音が聞こえることがあります。
突然聞こえると、
「屋根が壊れているのでは?」
「家が傾いている?」
「雨漏りや地震の影響では?」
と心配になる方もいるかもしれません。
結論からいうと、屋根から聞こえるパキパキ・ミシミシという音のすべてが、屋根の異常を意味するわけではありません。
屋根材や金属部材、木材などは、昼夜の温度変化によってわずかに伸び縮みします。
その際に部材同士が動き、音が発生することがあります。
特に金属屋根や棟板金などは温度変化の影響を受けやすく、昼間に温められたあと気温が下がる夕方から夜にかけて音が出ることがあります。
一方で、強風時だけ大きな音がする、同じ場所から繰り返し音がする、雨漏りや天井の変形もあるといった場合は、屋根材・板金・下地などに不具合がないか確認した方がよいこともあります。
- 屋根材や金属部材の温度変化による伸縮
- 棟板金などの金属部分が動いている
- 木造下地や小屋組が乾燥・収縮している
- 強風で屋根材や板金へ力が加わっている
- 雨どいや金属製部材が伸縮している
- 屋根裏・天井裏から別の音が伝わっている
- 屋根材や固定部分に不具合がある
この記事では、屋根からパキパキ・ミシミシ音が聞こえる主な原因と、様子を見てもよいケース、点検を検討した方がよいケースについて詳しく解説します。
この記事は専門家が監修しています

監修者:大谷建装工業株式会社 代表取締役
大谷 雄二
東京都板橋区・練馬区・豊島区エリアを中心に、
外壁塗装・屋根工事・雨漏り修理を手がける地域密着の専門業者。
長年にわたり住宅メンテナンスの現場に携わり、
戸建住宅・公共施設の修繕工事を多数監修。
本記事は、実際の施工経験および専門的知見をもとに
内容確認・監修を行っています。
▶ 保有資格
・1級建築塗装作業技能士
・1級建築施工管理技士
・有機溶剤作業主任者
※記事内容は監修者による確認を経て公開しています。
屋根から音がする=すぐ故障とは限らない
住宅には、木材、金属、スレート、石こうボードなど、性質の異なるさまざまな材料が使用されています。
これらの材料は気温や湿度の変化によって、わずかに伸びたり縮んだりします。
普段は意識するほどの動きではありません。
しかし、部材同士が固定されている部分では、伸縮によって力がたまり、それが解放される瞬間に「パキッ」「ピシッ」と音がすることがあります。
そのため、音がするという事実だけで屋根が壊れていると判断する必要はありません。
原因① 屋根材が温度変化で伸び縮みしている
屋根は住宅の中でも特に温度変化が大きい場所です。
晴れた日には屋根表面が強い日差しを受け、外気温以上に高温になることがあります。
その後、夕方から夜にかけて気温が下がると、屋根材も冷えて収縮します。
この加熱と冷却の繰り返しによって、小さな音が発生することがあります。
| 音が出やすい時間・状況 | 考えられる理由 |
|---|---|
| 晴れた日の夕方 | 日中に温まった屋根材が冷え始める |
| 夜間 | 屋根材や金属部材が収縮する |
| 朝 | 日差しによって屋根が再び温まり始める |
| 急に気温が下がった日 | 部材の温度変化が大きくなる |
音が気温の変化と連動している場合は、屋根材や下地の伸縮が原因である可能性があります。
原因② 金属屋根は特に温度変化の影響を受けやすい
ガルバリウム鋼板などの金属屋根では、温度変化による伸縮が比較的起こりやすくなります。
金属は温度が上がると膨張し、下がると収縮します。
屋根材自体は非常に薄いため、伸縮量はわずかでも、固定部分や重なり部分などで動きが発生すると音として室内へ伝わることがあります。
特に、
- 日中と夜間の温度差が大きい日
- 夏場の強い日差しを受けたあと
- 急に曇ったり雨が降ったりしたとき
- 冬場の朝晩
などは、音が発生しやすくなる場合があります。
原因③ 棟板金や雨押え板金が動いている
屋根には屋根材以外にも多くの金属部材が使用されています。
代表的なのが棟板金です。
棟板金は屋根の頂上部分を覆っている金属部材で、日差しを直接受けます。
そのため、昼間と夜間では温度差が大きくなりやすく、伸縮によって音が発生することがあります。
また、屋根と外壁の取り合いに使われる雨押え板金や、ケラバなどの金属部分でも同様です。
正常に固定されている状態でも小さな音が出る場合がありますが、
- 強風時にバタバタする
- 金属が叩かれるような音がする
- 以前より音が大きくなった
という場合は、板金の固定状態も確認した方がよいでしょう。
原因④ 木材が乾燥・収縮して音を出している
屋根の下には、垂木、野地板などの木材が使用されています。
さらに住宅の構造には梁や柱など多くの木材があります。
木材は湿度によって水分量が変化し、乾燥すると収縮する性質があります。
そのため、季節の変化や室内外の湿度変化によって木材がわずかに動き、「ミシッ」「パキッ」と音を出すことがあります。
特に木造住宅では、屋根から聞こえているように感じても、実際には梁や柱、天井下地などから音が伝わっている場合があります。
原因⑤ 新築・築浅住宅でも音がすることがある
「新しい家なのにミシミシ音がする」と心配になることもあります。
しかし、新築や築浅住宅でも木材や各部材が環境になじむ過程で音が出ることがあります。
施工後に木材の含水状態が変化したり、季節による温度・湿度変化を受けたりするためです。
音だけで施工不良と判断することはできません。
ただし、音と同時に壁や天井に大きな亀裂が生じた、建具が急に閉まりにくくなったなど別の変化もある場合は、施工会社などへ相談した方がよいでしょう。
原因⑥ 強風で屋根材や板金が動いている
音が風の強い日にだけ発生する場合は、温度変化ではなく風の影響も考えます。
風が屋根へ当たると、屋根材や板金には上方向へ持ち上げようとする力が加わることがあります。
特に、
- 棟板金
- 軒先
- ケラバ
- 屋根材の端部
などは風の影響を受けやすい部分です。
固定が弱くなっていると、風が吹くたびに部材がわずかに動き、
「カタカタ」
「バタバタ」
「パコン」
といった音が聞こえることがあります。
原因⑦ 雨どいから音が伝わっていることもある
屋根から聞こえると思っていた音が、実は雨どいから発生していることもあります。
雨どいも日差しや気温の影響を受けて伸縮します。
特に長い軒どいや金属製部材では、固定金具との間でわずかに動いたときに音が出る場合があります。
また、風によって雨どいや縦どいが揺れて建物へ接触していると、屋根付近から音がしているように聞こえることがあります。
原因⑧ 屋根裏から別の音が聞こえている可能性
屋根から聞こえるように感じる音でも、原因が屋根材とは限りません。
屋根裏には、
- 換気設備
- 配管
- 電気配線
- 換気ダクト
- 天井下地
などがあります。
これらが温度変化や風によって動き、音を発生している場合もあります。
また、動物や鳥などが屋根裏へ入り込んでいる場合は、「カサカサ」「ドタドタ」といった別の種類の音が聞こえることもあります。
音の種類や発生する時間帯を記録すると、原因を絞り込みやすくなります。
音の種類からある程度原因を考えられる
音だけで原因を断定することはできませんが、発生する状況と組み合わせると判断の手がかりになります。
| 音・状況 | 考えられる原因 |
|---|---|
| 晴れた日の夜にパキッ | 屋根材・金属・木材の温度変化 |
| 風の日にカタカタ | 板金・雨どい・部材の固定状態 |
| 強風時にバタバタ | 屋根材や板金の浮きなどを確認 |
| 夜にミシミシ | 木材の伸縮や構造材から伝わる音 |
| カサカサ・走るような音 | 鳥や小動物など別要因の可能性 |
「以前はしなかった音」が出始めた場合
昔から同じ時間帯にパキパキ音がしているのであれば、その住宅特有の温度変化による音ということもあります。
一方で、最近になって突然音が増えた場合は、変化のきっかけを確認してみましょう。
たとえば、
- 台風や強風のあとから音がするようになった
- 屋根工事をしたあとから音がする
- 太陽光パネルを設置してから音がする
- 雨どいを交換したあとから音がする
- 特定の場所から毎回音がする
といった場合です。
工事後から発生している場合は、施工した業者へ状況を伝えると原因を確認しやすくなります。
台風のあとから音がする場合は注意
台風や強風のあとから、それまでなかった音がするようになった場合は、一度屋根の状態を確認した方がよいことがあります。
特に棟板金は強風の影響を受けやすい部分です。
板金を固定している釘やビスが緩んだり、内部の貫板が傷んでいたりすると、風が吹いたときに板金が動く場合があります。
また、屋根材の一部が浮いたり、破損したりしている可能性もあります。
雨の日に音がする場合
雨の日だけ音がする場合は、雨粒そのものの音や雨どいへの排水音であることもあります。
金属屋根では雨粒が当たる音が室内へ伝わりやすいことがあります。
一方で、
- 雨どいから水があふれている
- 雨どいが外壁へ接触している
- 排水時に部材が振動している
といった場合もあります。
さらに、音と同時に天井へシミが出る場合は、雨漏りの有無を確認する必要があります。
雨漏りでパキパキ音がすることはある?
パキパキ・ミシミシ音がするだけで、雨漏りを直接判断することはできません。
雨漏りの場合は、音よりも別の症状が判断材料になります。
- 天井に雨染みがある
- クロスが変色・剥離している
- 屋根裏に雨染みがある
- 雨の日に室内がかび臭い
- 軒天にシミや剥がれがある
- 木部に腐食が見られる
こうした症状も同時にある場合は、屋根材だけでなく防水シートや下地まで含めて雨水の浸入経路を確認します。
こんな音なら点検を検討したい
温度変化による小さな音であれば、特に問題がないこともあります。
しかし、次のような場合は一度確認しておくと安心です。
- 強風のたびに屋根から大きな音がする
- 板金がバタつくような音がする
- 台風のあとから突然音が始まった
- 日に日に音が大きくなっている
- 同じ場所から繰り返し音がする
- 屋根材や棟板金が浮いて見える
- 天井や軒天に雨染みがある
- 室内の壁や天井に急な変化も見られる
こうした場合は、屋根材や板金、下地などに異常がないか確認します。
音がするときに記録しておくとよいこと
屋根の異音は、点検時には再現しないことがあります。
そのため、いつ、どんな条件で音がするのかを記録しておくと原因の特定に役立ちます。
| 記録する内容 | 確認できること |
|---|---|
| 音がする時間帯 | 温度変化との関係 |
| 天候 | 晴天・雨・強風との関係 |
| 音の種類 | 伸縮音・振動音などの推測 |
| 聞こえる場所 | 屋根・壁・天井などの範囲 |
| 録音・動画 | 点検時に再現しない音を共有できる |
自分で屋根へ上って確認しない
音が気になっても、自分で屋根へ上って確認することは避けましょう。
屋根材や板金に不具合がある場合、踏んだことで症状を悪化させる可能性があります。
また、屋根は乾いているように見えても滑りやすく、転落事故の危険があります。
自分で確認する場合は、
- 地上から棟板金の浮きが見えないか確認する
- 安全な窓やベランダから見る
- 風が強いときに音の場所を室内から確認する
- 音を録音しておく
など、安全な範囲にとどめましょう。
よくある質問
Q.夜になると屋根からパキッと音がします。故障ですか?
晴れた日の夕方や夜に発生する場合は、日中に温まった屋根材や金属部材が冷えて収縮することで音が出ている可能性があります。音だけで故障とは判断できません。
Q.金属屋根は音がしやすいですか?
金属は温度変化によって伸縮するため、条件によってはパキッ、ピシッといった音が発生することがあります。
Q.風が吹くと屋根からカタカタ音がします。
棟板金や雨どいなどが風で動いている可能性があります。特に最近音が出始めた場合や大きくなっている場合は、固定状態を確認した方がよいでしょう。
Q.台風のあとから音がします。
棟板金や屋根材が強風の影響を受けている可能性があります。地上から無理に確認せず、安全な方法で屋根の状態を点検することをおすすめします。
Q.ミシミシ音がするのは家が傾いているからですか?
木材の乾燥や温湿度変化による伸縮でも音は発生します。音だけで建物の傾きを判断することはできません。建具の不具合や大きなひび割れなど別の症状がある場合は建物全体の確認を検討します。
Q.雨漏りすると屋根から音がしますか?
雨漏りの有無を音だけで判断することはできません。天井や屋根裏の雨染み、クロスの変色なども合わせて確認します。
Q.音が気になるときは何を伝えれば点検しやすいですか?
音がする時間帯、天候、風の強さ、音の種類、聞こえる場所などを記録し、可能であれば録音しておくと原因を絞り込みやすくなります。
まとめ
屋根から「パキパキ」「ミシミシ」と音がしても、必ずしも屋根に異常があるとは限りません。
もっとも考えやすい原因のひとつが、屋根材、金属部材、木材などの温度や湿度による伸縮です。
特に晴れた日の夕方から夜にかけて音がする場合は、日中に温まった部材が冷える過程で音が出ている可能性があります。
- 晴れた日の夕方・夜に音がするか
- 強風時だけ音がするか
- 台風後から音が始まっていないか
- 以前より音が大きくなっていないか
- 棟板金などが浮いて見えないか
- 雨漏り症状が同時にないか
- 音の時間帯や天候を記録できるか
一方で、強風時にバタバタ・カタカタという音がする場合や、台風後から突然音が出始めた場合は、棟板金や屋根材の固定状態に問題がないか確認した方がよいことがあります。
また、音と同時に天井の雨染み、軒天の変色、屋根材の浮きなどが見られる場合は、別の不具合が隠れている可能性があります。
大切なのは、「音がする=屋根が壊れている」と考えるのではなく、いつ・どんな天候で・どのような音がするのかを整理することです。
音の発生条件と屋根の状態を組み合わせて確認することで、温度変化による自然な音なのか、点検が必要な異音なのかを判断しやすくなります。
大谷建装工業では現地調査・お見積りを無料で行っておりますので、お気軽にご相談ください。
公共事業にも積極的に取り組んでおり、令和7年度において区内優良建設事業者に選ばれました。

直近10年間で、令和2年と令和7年の2度、褒章されております。
また、大谷建装工業では現地調査を行った後に、カラーシュミレーションにて施工後のイメージをお伝えすることも可能です。
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それではまた。
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