金属屋根は本当に暑いの?
2026.07.02
金属屋根は本当に暑いの?メリット・デメリットと夏の暑さ対策を解説
はじめに
こんにちは。
板橋区・練馬区・豊島区の屋根工事専門店、大谷建装工業です。
いつもブログをお読みいただき、ありがとうございます。
「金属屋根は夏になると暑いと聞いた」
「ガルバリウム鋼板にすると2階が暑くなるの?」
「スレート屋根より金属屋根の方が暑いの?」
このような疑問をお持ちの方は多くいらっしゃいます。
近年では屋根カバー工法や葺き替え工事で、 ガルバリウム鋼板などの金属屋根が採用される機会が増えています。
一方で、 「金属だから夏は非常に暑くなるのでは?」 というイメージを持たれている方も少なくありません。
実際には、 金属屋根には熱を伝えやすいという特徴がありますが、 「金属屋根だから必ず室内が暑くなる」というわけではありません。
住宅の暑さは屋根材だけで決まるものではなく、 断熱材・屋根裏換気・屋根の構造・塗装など、さまざまな要素が関係しています。
この記事で分かること
- 金属屋根は本当に暑いのか
- 暑いと言われる理由
- スレート屋根・瓦との違い
- 住宅が暑くなる本当の原因
- 暑さ対策としてできること
住宅の外壁塗装・屋根塗装・屋根リフォーム・防水工事をご検討中の方は、ぜひ最後までご覧ください。
この記事は専門家が監修しています

監修者:大谷建装工業株式会社 代表取締役
大谷 雄二
東京都板橋区・練馬区・豊島区エリアを中心に、
外壁塗装・屋根工事・雨漏り修理を手がける地域密着の専門業者。
長年にわたり住宅メンテナンスの現場に携わり、
戸建住宅・公共施設の修繕工事を多数監修。
本記事は、実際の施工経験および専門的知見をもとに
内容確認・監修を行っています。
▶ 保有資格
・1級建築塗装作業技能士
・1級建築施工管理技士
・有機溶剤作業主任者
※記事内容は監修者による確認を経て公開しています。
結論|金属屋根だから室内が暑くなるとは限らない
結論からお伝えすると、 金属屋根だから必ず室内が暑くなるわけではありません。
確かに金属は熱を伝えやすい素材です。
しかし住宅では、 屋根材の下にさまざまな部材が施工されています。
金属屋根 ↓ 防水紙(ルーフィング) ↓ 野地板 ↓ 屋根裏 ↓ 断熱材 ↓ 天井 ↓ 室内
このように、 屋根材の熱がそのまま室内へ伝わるわけではありません。
実際には、 住宅全体の断熱性能や換気性能が室温へ大きく影響します。
なぜ金属屋根は「暑い」と言われるのか
金属屋根が暑いと言われる理由は、 主に次の3つです。
① 金属は熱を伝えやすい素材だから
金属は熱伝導率が高い素材です。
フライパンや鍋がすぐ熱くなることからも分かるように、 熱を伝えやすい特徴があります。
そのため、 「金属屋根=暑い」 というイメージが広まったと考えられます。
熱を伝えやすいことと、 住宅の室内が暑くなることは必ずしも同じではありません。
② 屋根表面は非常に高温になるから
金属屋根も、 スレート屋根と同じように直射日光を受けます。
真夏には屋根表面温度が非常に高くなることがあります。
そのため、 屋根の上に手を置くことができないほど熱くなることもあります。
ただし、 屋根表面温度と室温は同じではありません。
住宅では断熱材や屋根裏空間があるため、 屋根表面の熱がそのまま室内へ伝わるわけではありません。
③ 昔の金属屋根のイメージが残っているから
以前のトタン屋根は、 断熱性能や施工方法が現在とは異なっていました。
そのため、 「金属屋根は暑い」 という印象を持っている方も多いようです。
しかし現在では、 ガルバリウム鋼板など性能が向上した屋根材が普及しています。
また、 施工方法や断熱材も昔とは大きく変わっています。
現在主流の金属屋根とは
現在の住宅で多く採用されている金属屋根は、 ガルバリウム鋼板です。
ガルバリウム鋼板は、 アルミニウム・亜鉛などでメッキされた鋼板で、 耐久性や耐食性に優れています。
| 特徴 | 内容 |
|---|---|
| 軽量 | 建物への負担が少ない |
| 耐久性 | さびにくい |
| 耐震性 | 屋根が軽いため揺れに有利 |
| 施工性 | カバー工法にも採用されることが多い |
現在では、 屋根カバー工法の多くでガルバリウム鋼板が採用されています。
スレート屋根・瓦屋根との違い
屋根材ごとに特徴は異なります。
| 屋根材 | 特徴 |
|---|---|
| 金属屋根 | 軽量で耐震性に優れる。熱を伝えやすい素材。 |
| スレート屋根 | 普及率が高く、定期的な塗装が必要。 |
| 瓦屋根 | 厚みがあり耐久性が高いが重量がある。 |
どの屋根材にもメリット・デメリットがあります。
そのため、 「暑さ」だけで屋根材を選ぶことはおすすめできません。
金属屋根は熱しやすく冷めやすい
金属には、 熱しやすく冷めやすい という特徴があります。
日中は太陽光によって高温になりますが、 日が沈むと比較的早く温度が下がります。
一方、 屋根材の種類によっては熱を蓄えやすいものもあります。
このような違いも、 住宅の快適性へ影響します。
知っておきたいポイント
屋根材にはそれぞれ異なる特徴があります。
「金属だから暑い」「瓦だから涼しい」 と単純に判断することはできません。
こんな住宅では屋根の暑さを感じやすいことがあります
セルフチェック
☑ 2階や3階だけ暑い
☑ 屋根裏換気が不足している
☑ 築20年以上経過している
☑ 断熱性能が低い住宅である
☑ エアコンが効きにくい
☑ 屋根のメンテナンスを長年行っていない
このような場合は、 屋根材だけでなく住宅全体の状態を確認することが大切です。
実際に室内が暑くなる原因とは?
「金属屋根は熱を伝えやすいから室内も暑くなる」
このように考えられることがありますが、 実際の住宅ではもう少し複雑です。
室内の暑さは、 屋根材だけでは決まりません。
断熱材や屋根裏換気、窓からの日射、建物の向きなど、さまざまな要素が組み合わさって決まります。
住宅の暑さに影響する主な要素
- 屋根材の種類
- 屋根の色
- 断熱材の性能
- 屋根裏の換気状況
- 窓の大きさや配置
- 建物の向き
- 日当たり
つまり、 「金属屋根だから暑い」と一つの原因だけで判断することはできません。
屋根裏換気が室内環境を左右する
真夏には屋根の表面温度が大きく上昇します。
その熱は屋根裏へ伝わり、 屋根裏の温度も高くなります。
屋根裏に熱がこもったままになると、 天井を通じて室内へ熱が伝わりやすくなります。
屋根裏換気とは
屋根裏換気とは、 屋根裏にたまった熱や湿気を屋外へ排出する仕組みです。
適切に換気が行われることで、 屋根裏の温度上昇を抑えやすくなります。
☀ 太陽 ↓ 金属屋根 ↓ 屋根裏 ↑ 熱を排出 (換気棟) ↓ 室 内
金属屋根でも屋根裏換気が適切であれば、熱がこもりにくくなる場合があります。
断熱材の有無も重要
住宅には、 屋根や天井に断熱材が施工されています。
断熱材には、 外部からの熱を伝わりにくくする役割があります。
そのため、 断熱性能が高い住宅では、 屋根が高温になっても室内への影響を抑えやすくなります。
一方で、 築年数が古い住宅では現在より断熱性能が低い場合もあります。
屋根の色も暑さに影響する
金属屋根でも、 色によって熱の吸収量は変わります。
| 屋根の色 | 熱の吸収しやすさ |
|---|---|
| ブラック | ★★★★★ |
| ダークブラウン | ★★★★☆ |
| グレー | ★★★☆☆ |
| ライトグレー | ★★☆☆☆ |
| ホワイト系 | ★☆☆☆☆ |
一般的には、 濃い色ほど熱を吸収しやすく、 明るい色ほど反射しやすい傾向があります。
ただし、 住宅全体のデザインとのバランスも重要です。
遮熱塗料を選ぶという方法もある
近年では、 屋根塗装の際に遮熱塗料を選ばれる方も増えています。
遮熱塗料は、 太陽光に含まれる近赤外線を反射しやすくすることで、 屋根表面の温度上昇を抑えることを目的とした塗料です。
屋根材の種類に関係なく、 金属屋根にも施工できる製品があります。
遮熱塗料が向いているケース
- 屋根塗装の時期が近い
- 2階・3階の暑さが気になる
- 屋根の色あせが進んでいる
- 屋根材に大きな傷みがない
ただし、 遮熱塗料だけで住宅の暑さがすべて解決するわけではありません。
断熱材や屋根裏換気なども合わせて考えることが大切です。
金属屋根は屋根カバー工法で多く採用される理由
近年の屋根リフォームでは、 ガルバリウム鋼板などの金属屋根が数多く採用されています。
その理由は、 軽量で耐久性が高く、既存の屋根への負担を抑えやすいからです。
| 特徴 | メリット |
|---|---|
| 軽量 | 建物への負担を軽減しやすい |
| 耐久性 | 長期間使用しやすい |
| 施工性 | カバー工法との相性が良い |
| 耐震性 | 屋根が軽くなることで揺れの負担軽減が期待できる |
暑さだけでなく、 耐震性や耐久性も考慮して選ばれることが多い屋根材です。
金属屋根が向いている住宅
こんな住宅に向いています
☑ 築20年以上経過しているスレート屋根
☑ 屋根カバー工法を検討している
☑ 建物への重量負担を抑えたい
☑ 耐震性も重視したい
☑ 長期間メンテナンスしやすい屋根を選びたい
金属屋根が向いていないケースはある?
金属屋根にも、 万能というわけではありません。
例えば、 既存の下地が大きく傷んでいる場合は、 カバー工法ではなく葺き替え工事が必要になることがあります。
また、 住宅のデザインや周辺環境によっては、 他の屋根材の方が適している場合もあります。
重要
屋根材は「暑さ」だけで選ぶものではありません。
屋根の劣化状況や建物の構造、今後のメンテナンス計画も含めて総合的に判断することが大切です。
金属屋根の暑さを抑えるためにできること
金属屋根は熱を伝えやすい素材ですが、 適切な施工やメンテナンスによって暑さの影響を抑えることが期待できます。
ここでは、金属屋根を採用している住宅や、これから屋根リフォームを検討している方におすすめの対策をご紹介します。
① 定期的な屋根のメンテナンスを行う
金属屋根は耐久性に優れていますが、 一度施工すれば永久にメンテナンスが不要というわけではありません。
長年紫外線や雨風にさらされることで、 塗膜の劣化や部材の傷みが少しずつ進行します。
定期的な点検を行うことで、 小さな不具合のうちに対応しやすくなります。
築10年・15年・20年を目安に屋根の状態を確認すると安心です。
② 遮熱塗料を検討する
金属屋根の塗り替え時期には、 遮熱塗料を選択する方法もあります。
遮熱塗料は太陽光を反射しやすくすることで、 屋根表面の温度上昇を抑えることを目的としています。
屋根材の保護と同時に、 暑さ対策として検討されることもあります。
こんな方におすすめ
- 屋根塗装の時期が近い
- 2階や3階の暑さが気になる
- 屋根の色あせが進んでいる
- 屋根材の状態が比較的良好
③ 屋根裏の換気を改善する
屋根の熱を考えるうえで、 屋根裏換気は非常に重要です。
屋根裏に熱がこもると、 室内へ熱が伝わりやすくなります。
換気棟や軒裏換気などが適切に機能しているか確認することも、 快適な住環境につながります。
④ 屋根カバー工法を検討する
築20年以上経過したスレート屋根では、 屋根カバー工法を選択するケースも多くあります。
屋根カバー工法では、 新しい防水紙と金属屋根を施工するため、 屋根全体の性能を見直すことができます。
ただし、 屋根の状態によってはカバー工法ではなく葺き替え工事が適している場合もあります。
まずは現在の屋根の状態を正しく診断することが大切です。
金属屋根についてよくある勘違い
金属屋根は夏しかデメリットがない?
金属屋根は夏の暑さばかりが話題になりますが、 実際には軽量で耐震性に優れ、屋根カバー工法にも適した屋根材です。
暑さだけに注目するのではなく、 総合的な性能で判断することが重要です。
瓦屋根なら暑くならない?
瓦屋根にも優れた特徴がありますが、 どの屋根材でも真夏には屋根表面が高温になります。
住宅の暑さは屋根材だけでは決まりません。
断熱材や換気、建物全体の性能が大きく関係しています。
金属屋根は雨音がうるさい?
以前のトタン屋根では、 雨音が気になるというイメージを持たれることがありました。
しかし現在の住宅では、 野地板や防水紙、断熱材などが施工されているため、 昔ほど大きな雨音を感じないケースも多くあります。
施工方法によっても違いがあるため、 一概には言えません。
こんな症状があれば屋根の点検をおすすめします
セルフチェック
☑ 夏になると2階・3階だけ暑い
☑ エアコンが効きにくい
☑ 屋根の色あせが気になる
☑ 築15年以上経過している
☑ 屋根の点検をしばらく行っていない
☑ 雨漏りしたことがある
☑ 屋根カバー工法を検討している
これらに当てはまる場合は、 一度専門業者に屋根の状態を確認してもらうと安心です。
よくある質問
金属屋根はスレート屋根より暑いですか?
熱を伝えやすい素材ではありますが、 住宅の暑さは屋根材だけでは決まりません。
断熱材や屋根裏換気なども大きく影響します。
金属屋根には遮熱塗装ができますか?
はい。
金属屋根に対応した遮熱塗料もあります。
塗料の種類や屋根の状態に応じて選択することが大切です。
屋根カバー工法では金属屋根が多いのはなぜですか?
金属屋根は軽量なため、 既存の屋根へ重ねても建物への負担を抑えやすいことが理由の一つです。
また、 耐久性や施工性にも優れているため、 カバー工法で採用されることが多くあります。
夏場に屋根へ登って確認してもいいですか?
おすすめできません。
真夏の屋根は非常に高温になります。
転落事故や熱中症、火傷の危険もあるため、 点検は専門業者へ依頼しましょう。
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まとめ
金属屋根は熱を伝えやすい素材であることから、 「夏は暑い」というイメージを持たれがちです。
しかし、 金属屋根だから必ず室内が暑くなるわけではありません。
住宅の暑さは、 屋根材だけでなく、断熱材・屋根裏換気・屋根の色・建物の構造など、さまざまな要素が影響しています。
また、現在主流となっているガルバリウム鋼板は、 軽量で耐久性が高く、屋根カバー工法にも適した屋根材として多くの住宅で採用されています。
「金属屋根は暑いから避ける」という判断ではなく、ご自宅の屋根の状態や今後のメンテナンス計画も含めて検討することが大切です。
屋根の暑さが気になる場合は、 遮熱塗装や屋根裏換気の見直し、屋根の状態に応じたリフォームなど、さまざまな方法があります。
大谷建装工業からのご案内
大谷建装工業では、金属屋根・スレート屋根・瓦屋根など、屋根材の種類を問わず点検・診断を行っております。
「屋根カバー工法ができるのか知りたい」「屋根の暑さが気になる」「塗装とカバー工法のどちらが適しているか分からない」といったご相談にも、お住まいの状況に合わせて分かりやすくご提案いたします。
大谷建装工業では現地調査・お見積りを無料で行っておりますので、お気軽にご相談ください。
公共事業にも積極的に取り組んでおり、令和7年度において区内優良建設事業者に選ばれました。

直近10年間で、令和2年と令和7年の2度、褒章されております。
また、大谷建装工業では現地調査を行った後に、
カラーシュミレーションにて施工後のイメージをお伝えすることも可能です。
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それではまた。
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